映画:マラソン2006/05/03 00:38

ど~も、皆さん、たれまさです。

ちょっと前に見た、良質な映画のご紹介を。。。

韓国の、実話を基にした自閉症の息子がマラソンに挑戦するというお話の映画です。母親を始めとする家族や、マラソンのコーチなどと絡み合い、彼が、”自ら”走りたいと思えるまでに成長を遂げていく、という内容です。

手を繋ぐシーン、手を離すシーンがとても象徴的に表現されており、この映画の中での重要なポイントとなります。

気になる方はAmzonでチェック!です。


泣けます

自閉症の特長を知りつつ観ると、細かい演技や、演出に気付く(チョコパイとか、母親がプールに落ちるとことかね)事が出来ると思うので、ちょっと調べてからご覧になるのをオススメします。

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さて、ここから先はちょっと違う視点での「映画:マラソン」の見方を、コ難しく語ってみたと思います。
なので、興味のない方は、「へぇ~」っとナナメ読みしてください。

この映画は、自閉症の主人公が成長を遂げる、というところにスポットライトが当てられた作品ではありますが、

「共依存・共依存からの巣立ち」のお手本のような映画だなぁと思いました。

(共依存をテーマに監督が映画を作製した訳ではないと思いますので、考えすぎかもしれませんが。。。)

主人公のまっすぐな成長よりも、お母さんの痛みを伴う成長のほうが、私には印象的でした。(^^ゞ

映画の中のお母さんも、”殴られても、超真剣に謝られて、やっぱり別れられないの~”的なヘビーケースの共依存ではありませんが、やっぱり息子の為に良かれと思って、自分を二の次にしてる関係性が、共依存に見えました。
しかし、映画が進んでいくなかで「自分の人生を、自分の為に生きとるんかい!」と問われ、共依存から卒業していくんですよ。

あぁ、こうしたキッカケから共依存のスパイラルから抜け出すパターンがあるんだなぁ、、、と思ったわけです。(なので、お手本と呼びました)

共依存ってDV(家庭内暴力)やアル中の周りの人によくある状態ですが、そんなにヘビーケースじゃなくても、ケッコウその辺にも、うじゃうじゃ発生しうる状態だと、私は思います。
家族の為に趣味も持たずに働く企業戦士とかね。
子供の為に離婚しないでガマンするお母さんとかね。

他人に批判されても”自由気まま”に生きていくよりも、誰かの為に生きていくという”自己犠牲”を払う生き方のほうが、日本人にとっては”特に”生き易い気がします。そういう文化だし、教育だしねぇ。(私の持論ですが。)
日常に潜む共依存というワナには、うっかりハマりやすい人は多いと思います。
(意外に私もよくハマります。笑)

そんな、日常に潜む共依存って、ドラマの中のような大げさなキッカケがあり、ミラクルが起こって、怒涛のごとく色々な事が解決するっ!訳でなく、この映画のように、満を持して日常生活が変わっていき、共依存から卒業するものなのかも、、、、と。


と、まぁ、
アイツ、またウンチクこねてんよ、とお思いだと思いますが(笑)、コ難しい論議を無視しても、純粋に感動出来ますので、オススメです。(^o^)丿

こういう思想をブログに表現するのって、ちょっと勇気要りますね。